乾漆は木、石膏などの型を使って,麻布などを漆糊で張り重ねて素地を作る方法をいいます。まずは下地付け。米のりと漆に輪島地粉(珪藻土)を混ぜ、へら付けします。
Spread the foundation (rice paste+urush+JINOKO-processed diatomaceous earth) on the mold that has been coated with a release agent.
まず布着せの前に、サンドペーパーで表面を研ぎます。米のりと漆を混ぜたもので、麻布を貼ります。
Apply NOBE (rice paste+urushi) on a linen cloth.
米のりと漆と輪島地粉(2辺地粉)を混ぜ合わせ、麻布の目を埋めるようにヘラ付けします。布着せからここまでの一連の作業を、あと2回くり返します。
Fill the gaps between the weave of the linen cloth with the same foundation as step ①. Repeat①and②, depending on thickness.
乾漆のボディに木地の高台をつけます。ボディの形に合わせて職人さんに轆轤で挽いてもらった高台をコクソ(米のりと漆と木粉を合わせたもの)で接着します。乾いた後に高台とボディの境目を埋めます。
Glue a foot with KOKUSO (rice paste+urushi+wood powder), and fill in the borders.
高台の上から米のりと漆をあわせたもの(のべ)で麻布を貼ります。高台の中(糸底)にも別の種類の麻布を貼ります。
Paste another linen cloth on the foot.
脱乾(ボディを型からはずす)します。型からはみでていた部分をはさみで切り、上縁に和紙を布の断面を補強するために貼ります。
Remove from the mold. Cut off the unnecessary part, and paste Japanese paper on the end section that was cut.
中塗り漆を、人毛の漆刷毛で内側と外側をそれぞれ2回ずつ塗ります。
Paint two undercoats of urushi with a brush, inside and out.
漆を和紙でこし、塗っていきます。漆はそのままにして置くと垂れてしまうので、回転風呂の中で20分おきに180度回転させながら12時間ほど乾かします。
Paint a topcoat of urushi. Let it set in an enclosed environment for 12 hours, rotating 180 degrees every 20 minutes.
上塗りの表面が乾いたら、回転風呂から出して湿風呂に入れかえます。漆は湿度が高いほうがよく乾きます。しっかり乾かしたら完成です。
Lastly, increase the humidity in the enclosed environment, because urushi sets better in high humidity.