塗師 鎌田克慈

    略歴
1977 東京都三鷹市生まれ
2000 東北芸術工科大学 芸術学部 美術科 工芸コース卒業
2000 石川県立輪島漆芸技術研修所 きゅう漆科入学
        塗師・赤木明登氏に師事
2003 石川県立輪島漆芸技術研修所 きゅう漆科卒業
2004 年季明け(弟子が終わる)
2005 御礼奉公
2006 独立。主に東京で個展を中心に活躍中
石川県の旧門前町(現輪島市)から旧富来町(現志賀町)に引っ越しました。新しい家(新しいといっても築58年の古い家ですが)は海から数百メートルしか離れていない、波の音が聞こえるような場所です。引っ越しを決めたのは独立して自由になったことや、仕事場を作るのに都合の良い場が見つかったからなどいろいろありますが、一番の理由は゛海の近くに住みたい″ということでした。思い立ってすぐサーフィンができる場所。  僕は毎日、お椀やお皿を漆という素材で作っています。ものすごく地味で、陰気で、単調な仕事なのですが、そんな中で、これはどんな人が使ってくれるんだろう、どんな処へ行くんだろうとか考えて、楽しくなったり、数十、数百という数をこなしていると、熱中し過ぎて段々興奮し時間を忘れて、気がつくと外が暗くなっていたり……。こんな風に作業しながらたくさんの幸せを感じるんです。
一年くらい前に、学生の頃から欲しかった、オフロードバイク(50cc)をついに手に入れました。 親方の工房に通う途中の山道をこいつで攻める。時にはドロドロになって工房に着いたり、でもすごく気持ち良いんです。 爽快感と充実感いっぱいの朝。 僕にとって、漆を塗って器を作ること、サーフィンをすること、バイクに乗ること、その他、サッカーをすることや友達と飲みながら語り合うこと……、すべてが欠かせないものでありどれが上でも下でも無いんです。  そんなしあわせをいつも感じながら生きていくことが、僕の最も大事にしていることなんです。